――鉄筋の量だけじゃない。「なぜ、こうつくるのか。」という話。
こんにちは、斉藤林業篠原です。
先日、自宅のすぐ横で、ある住宅の基礎工事が始まりました。
普段から家づくりに携わっている私たちにとって、基礎工事はどうしても気になるところ。
鉄筋はどう組まれているのか。
基礎の立ち上がりはどうなっているのか。
どんな考え方で、この家を支えているのか。
ついつい見てしまいます。
そして、改めて自分たちの現場の写真を見返してみました。
これが、斉藤林業の基礎です。

こうして見ると、
「基礎、すごいな。」
と思いませんか?
でも、私たちが本当にお伝えしたいのは、
「鉄筋がたくさん入っているからすごい」
ということではありません。
大切なのは、
なぜ、そこにその鉄筋があるのか。
ということです。
鉄筋、すごっ。

こちらは、コンクリートを打つ前の状態です。
細かく組まれた鉄筋。
そして、基礎の中には、通常の立ち上がりとは別に、梁として構造を支える部分があります。
これが地中梁です。
家は、完成すると柱や壁、屋根しか見えません。
でも、そのすべての重さを最終的に受け止めているのが「基礎」です。
だからこそ、
「家の一番下をどうつくるか」
は、とても重要です。
「立ち上がりが多い=強い」ではありません
基礎を見たとき、
「コンクリートがたくさんある方が強そう」
「立ち上がりが多い方が頑丈そう」
そんなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
でも、基礎は単純に、
「たくさんつくればいい」
というものではありません。
大切なのは、
建物にかかる力をどう受け、どう地盤へ伝えるか。
そのために、斉藤林業では構造計算を行い、建物に必要な構造を検討します。
そして、必要な場所にはしっかりと鉄筋を配置し、地中梁などによって構造を支えます。
つまり、
必要なところに、必要な強さを。
これが、私たちの基礎に対する考え方です。
新ストロング工法という考え方
斉藤林業の家づくりでは、基礎についても「強くする」だけではなく、
建物全体をどう支えるか
という視点で考えています。
その考え方の一つが、
「新ストロング工法」
です。
地中梁などを適切に配置することで、構造的に必要な部分をしっかりと支えながら、基礎の立ち上がりについても必要な場所に設けていきます。
これには、もう一つ大切な意味があります。
それが、
床下です。
床下は「ただの空間」ではありません
家が完成すると、床下はほとんど見えなくなります。
でも、床下は家の耐久性を考えるうえで、とても大切な場所です。
湿気をためないこと。
空気が動くこと。
点検しやすいこと。
将来、何かあったときに確認できること。
こうしたことも、長く住み続ける家には重要です。
だからこそ斉藤林業では、
構造的に必要なところにはしっかりと基礎をつくりながら、床下の空間についても考える。
必要以上に基礎の立ち上がりで床下を細かく区切るのではなく、地中梁などを活用しながら、構造と床下環境の両方を考えていきます。
強いだけではなく、「長く住める」こと
私たちが目指しているのは、
「とにかく頑丈な家」
だけではありません。
強くて、長く住める家。
そして、
何十年経っても、家族が安心して暮らせる家。
そのためには、完成したときに見えるところだけではなく、
基礎。
鉄筋。
地中梁。
床下。
構造。
断熱。
木材。
施工。
その一つひとつを、丁寧につくっていく必要があります。
実は、隣の現場を見ていて思ったことがあります。
今回、自宅の隣で別の住宅会社さんの工事をしているのを見ていました。
そこで、改めて感じたことがあります。
家づくりは、
建物だけをつくっているわけではない。
ということです。
住宅工事では、大きな車両が出入りしたり、道路を使用したり、工事の音が出たりします。
そこには、その土地で普段どおり生活している近隣の方々がいます。
だから、
「どんな家をつくるか」
だけではなく、
「どんな現場をつくるか」
も大切なのではないでしょうか。
いい家は、いい現場から。
工事が始まる前の近隣へのご挨拶。
現場周辺の整理整頓。
道路や敷地への配慮。
職人さんの挨拶。
現場で働く一人ひとりの立ち振る舞い。
こうしたことは、家の性能表には書かれていません。
完成した家を見ても、分からないかもしれません。
でも、
家づくりをしている私たちにとっては、とても大切なことです。
なぜなら、
家を建てるということは、その地域の中に新しい暮らしをつくることだから。
です。
見えなくなるところほど、手を抜かない。
基礎は、家が完成すれば見えなくなります。
鉄筋も。
地中梁も。
床下の多くの部分も。
だからこそ、
見えなくなるところほど、手を抜かない。
斉藤林業が大切にしているのは、単に「強い家」をつくることではありません。
構造を考える。
長く住むことを考える。
床下を考える。
施工する人のことを考える。
近隣で暮らす人のことを考える。
そして、その家で暮らすご家族の何十年先まで考える。
高級ではなく、恒久。
家は、建てた瞬間が完成ではありません。
10年後。
20年後。
30年後。
もっとその先。
家族の暮らしと一緒に、時間を重ねていきます。
だから私たちは、
「高級な家」ではなく、
「恒久の家」を。
そして、
「見えなくなるところほど、手を抜かない。」
そんな家づくりを、これからも続けていきます。
斉藤林業の家づくりは、基礎から始まっています。
最後までお読みいただきありがとうございます!
群馬の木の家
お客様係り 篠原一石