「正しく古いものは永遠に新しい」(納見)斉藤林業スタッフブログ

 これは私が家づくりを始める少し前に出会った、今でも好きな言葉のひとつです。

 きっかけは大好きな住宅のひとつである「中心のある家」の家主兼建築家の阿部勤さんがインタビューでおっしゃっていた言葉で、元はスウェーデンの画家カール・ラーションの家の天井に書かれている言葉だそうです。

 この言葉を知った瞬間に、自分がなぜ自然素材に惹かれるのかが分かった気がしました。

 思い返せば入社時の面談で、社長に自然素材は好きですか?と聞かれ素直に即答できなかったことを後悔していました。

その当時からもちろん自然素材は好きでしたが、なぜ好きなのか一瞬考えてしまって即答は出来なかったのです。

自然素材が人体にやさしいことなどは知ってはいましたが、まだ惹かれる理由が他にもある気がしていて迷いがありました。

 この言葉に出会って理由がわかった気がしたのです。

自分なりにこの言葉を言い換えると、正しく時間を記憶してくれるもの(正しく経年変化をしてくれるもの)は、時が経っても古さを感じない。

新建材は傷や汚れが付きにくいように(落ちやすいように)コーティングがされています。その為、経年変化のスピードも自然のものではなく人工的なものです。

 自分自身が年を重ねるように同じ時間軸でお家も時を重ねてくれると、同じときをすごしてくれている錯覚を感じ惹かれてしまうのです。

 流行りやデザインも影響しますが、住宅展示場の他社の建物が数年で建て替えを行うなか、もう少しで15年経つ弊社並榎の展示場に古さを感じず、むしろベテランの安心感を与えてくれる魅力を感じるのは、自然素材のもつ、この能力なのではないのかなと思っています。

手前味噌で、すごく個人的な偏った解釈ですが

そんな気持ちで自然素材のお家に触れてみるのはいかがでしょうか?

この言葉を大切にしつつ建てた我が家も、一年半ほど経ち

娘は、柔らかく、やけて味が出てきた杉の無垢床の上でくつろぎ

息子は、窓辺で本を読みながら大好きなじぃじが来るののを待ち

父は、二階でいろんな表情の赤城山をたのしみながら、勉強に励んでいます。

ぐんまの木の家 メンテナンス部 納見毅

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